パロ

パロ - あなたの旅の出発点

ブ-タンの旅はふつうパロ谷に始まり、パロ谷に終わります。そしてこれほど皆様を歓迎し、雷竜の国を思い出させる谷はほかにはありません。海抜2200メ-トルに位置するパロは、ブ-タン王国内でも最も美しい谷の一つです。自然と人間が力を合わせ一番すばらしいと思われるイメ-ジを実現した場所があるとすれば、それがパロの谷なのです。この魅力的なブ-タン王国のなかでも、パロは歴史的にもその美しさにおいても際立っています。北には白く輝くチョモラリ山がそびえ、その頂からは氷河の水が深い谷をほとばしり流れ、やがてパチュ-川となって谷間を潤します。

タクツアン僧院は「虎のねぐら」を意味し、グル・リンポチェと彼の弟子のドブツオブ・シンゲが瞑想した洞窟の周りに建てられたもので、まるで断崖にへばりつくように建っています。この僧院を訪ねるのはとても大変ではありますが、スリル満点の冒険でもあります。

川の対岸には、川から急な坂道を登った丘の上にリンプン・ゾンがあり、ここからパロの谷が一望のもとに見渡せます。現在、そのなかにはパロ寺院とゾンダ(地区行政官)の役所、トリンポン(地区の裁判所)があります。しかし数世紀前にはここは難攻不落の要塞で、度重なるチベットからの攻撃をはねかえしました。リンプン・ゾンの後方、高い丘の上にお城のようにそびえたつのはタ・ゾンです。昔は見張り用の砦だったこともあり、外国軍侵入の際にはリンプン・ゾンを守るという大事な役目を果たしました。1967年以来国立博物館になっています。

ドウゲ・ゾンは小さなパロの町から15キロのところにあります。15世紀に建てられました。1644年にブ-タン軍がチベットの侵入を阻止したのを記念してドルック(ブ-タン)ゲル(勝利)と名つけられました。1950年代の初め火事で焼失し、現在は廃墟となっています。